久しぶりの投稿になってしまいましが、2016年も始まりました!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて「
輪針1本で左右同時にできる手編みのくつ下」(家の光協会)の発刊から2ヶ月が経ち、「早速編みました〜」や「くつ下編みに益々ハマりました」などとメッセージや写真を頂きました。どうもありがとうございます。今日は本書内のテクニックについて。
作り目はジュディ式よりも今回紹介した
トルコ式(Turkish Cast On)の方がかんたん、という意見が多かったと思います。
かかとの
ドイツ式引き返し編み(German Short Row)は、W&Tの引き返し編みを経験した方からは「こんなかんたんな編み方が!」と驚きのコメントが多いのですが、初めてつま先からのくつ下を編む方は少々難しいようで苦戦の声も。
そこで、このドイツ式引返し編みを解説している動画をご紹介したいと思います。
本書で解説してある
「ダブル目」ですが、これは目を上の方向に引っぱって目が二つになる状態で、通常なら「やってはいけないこと」ですよね。数年前に小学生を教えていた際にもよくあり、「いつのまにか目が増えてた〜」という場合は、たいていこの目の向きを換えてしまいダブル目にしてしまっていたケースです。
ところがこのダブル目がまさにW&Tのwarp(巻く)の代わりになる重要な目になります。wrap(巻く)目を探して引っぱりながら編むという従来の方法に比べて、既に針にある2つの目を2目一度に編むという今回のドイツ式の方が混乱が少なく、かんたんに編めるのです。
日本ではまだ書面化されていないテクニックのため英語の説明ですが、動画ですので是非参考にしてみて下さい。
(動画)
Knit Toe-Up Socks Using German Short Rows
→長めの動画ですが、ダブル目の解説は9:50分あたりから、後半のダブル目を2目一度する部分は14:30分あたりから、トリプル目は14:50分あたりからの説明です。(字幕付きでみるとより分かりやすいかもしれません) 動画ではつま先部分を編んでいますが、本書ではかかと部分で使っています。
(左から、本書作品No.9、No.5、 No.4のくつ下)
輪針1本よりも前著の2本を使って輪で編む方が編みやすいという方や、「同じ号数で輪針を2本揃えるのはやっぱり大変」という方は今回の輪針1本で編む方法がぴったりのようですね。
それぞれ編むクセや好みの堅さ長さがありますので、一番しっくりくる形を本を通して見つけてもらえればと思っています。
Happy Sock Knitting!